中古住宅の安全性と建築基準法
今年の9月に改正建築基準法が一部施行されました。ご存じの方も多いと思いますが、建築基準法は何度も改正されています。人と住宅、そして地域を守るために地震や火災等の災害だけでなく、建築資材によるシックハウス症候群や転落などの人災も考慮し見直しがされているのです。
我が家は今年の春(2018年)に中古住宅を購入しリフォームしました。この家が建築されたのは2000年9月であり、この年の6月1日にも改正建築基準法が施行されています。
中古住宅の階段、吹き抜けの壁の高さ
この中古住宅購入にあたり、妻の父親(義父)が大工であったため内覧に同行してもらいましたが、その時に義父よりいくつかの指摘事項がありました。
その一つが、階段と吹き抜けの壁の高さが「現行の建築基準を満たしていない」、「子どもが小さいので安全性に欠ける」とのことです。
現行の建築基準法令126条で、バルコニーや階段、吹き抜け等これに類するものには1.1m以上の手すりや壁を設けて安全に配慮する旨が定められているとのこと・・・。今の新築の家は必ず手すりがありますね。
確かに、階段と吹き抜けの壁の高さは85~92㎝と低く、保育園児が身を乗り出すと転落しうる壁の高さでした。子どもは時に予想できない行動を取ります(^_^;)。特に男の子・・・(´-ω-`)。
現行の建築基準法に合わせた手すりの設置
というわけで、不動産屋さんに階段及び吹き抜けに手すりを設置してもらうことになったのです・・・。打ち合わせをしながら仕様を決めていきましょうと。
が、しかし!不動産屋さんがこちらに仕様を確認することなく手すりを設置しておりちょっとしたトラブルに(苦笑)。
それがこれです!
子どもがくぐり抜けられるスペースがあります(^ω^)。
私は「別に問題ないんじゃない」と言いましたが、妻が猛反発。「あれだけ説明したのに」「これじゃ危ない」と。
確かに、打ち合わせをするという約束ではありました。そしてここから本当の打ち合わせが始まり、12月になってやっと完成したのでした(笑)。気の長い話だぁ。
最初は面白がって手すりの間から身を乗り出そうとしていた息子も、最近はおとなしくしています。
完成したのがこれです。
ガラスみたいなのはアクリル製です。子どもがベタベタ触っても跡がつかないようにすりガラスタイプにしました。
以前の手すりはDIY感が否(いな)めませんでしたが、新しく設置した手すりはYKKの既製品なので違和感ありません。前の手すり設置に伴いできてしまったネジ穴も、職人さんの技術で穴埋め、塗装してわからなくなりました!
建築基準法が見直されて住宅の安全性が高まるのは良いことですが、中古住宅を買う際には現行の建築基準とどこが違うのか、不動産屋さんが親切に教えてくれるとは限りません。購入する側の注意も必要ですね(義父に感謝)。
打ち合わせから完成まで一生懸命お世話して下さったAさん、ありがとうございました。
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