夏だ!自由研究だ!川採集で水の生き物を観察しよう!ミナミヌマエビ編

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夏だ!自由研究だ!川採集で水の生き物を観察しよう!ミナミヌマエビ編

こんにちは。暑い日を皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

例年、今の時期にはスーパーや百貨店の店頭で虫かご、虫とり網や自由研究の教材・工作キットが売りに出されており、嬉しそうに手にする子供達を見かけます。

夏休みの自由研究に昆虫の飼育記録を書かれるお子さんも多いのではないでしょうか!?

かくいう私も、小学校の娘が学校から持って帰ってきたチラシに載っていた、「ホウネンエビ」の飼育・観察キットを保育園児の息子にせがまれて購入しました!

しかし、いっこうに卵から孵(かえ)らないもので落胆している保育園児の息子を見かねて、川の生き物を採集してきました!今回の一番のターゲットはホウネンエビならぬミナミヌマエビです!!

ちなみに、ミナミヌマエビ(南沼)とは体の透明なヌマエビの一種で、名前の通りに静岡県焼津市より西側、滋賀県の琵琶湖より南側の比較的暖かい日本各地に生息している淡水のエビです。

一方、ホウネンエビは田んぼ(水田)にもいるエビですが、最近は環境の変化によって見かける機会も少なくなってきました…。

Rikky
Rikky

豊年蝦(えび)といって、このエビが多くみられた年は稲(いね)の実りが豊かになるという昔からの言い伝えのようですね。

川採集の前に必要物品を確認しよう

川採集に必要な物品はおおまかに言うと水の生き物を捕獲するためのネット(アミ)と、捕まえた生き物を入れる飼育ケースの2つです。採集する場所によっては長靴が必要になります。

<必要物品>

  • 観賞魚用ネット
  • 飼育ケース
  • 長靴(場所によって必要)

ネットは目的の生き物によっても変わってきますが、網目の大きな昆虫用のネットではなく観賞魚用の網目の細かいネットが良いです。フィッシュネットとも呼ばれています。

ホームセンターに行けば売っています。四角い形で水槽の壁面に沿って観賞魚をすくえるようになっています。

飼育ケースもスーパーや百貨店で売っています。100均のダイソーでも大きさによりますが100~300円で売っています。

飼育ケースの大きさは20cmから45cm程度で十分だと思いますが、あまりにも多くの生物が小さな飼育ケースに集まると酸素不足や餌(エサ)の食べ残し、フンによる水質劣化が早まってしまうので頻回な水換えが必要になったり、生物が体調を崩しやすくなります。

観賞魚用ネットはわざわざ高いお金を出して買わなくとも、百均に売っている園芸用のザル(砂をふるい分けるやつです)でも代用はできそうですね。ただ、あまりにも小さな生き物は網目から抜け落ちてしまうかもしれません。

(今回、ミナミヌマエビの赤ちゃんが捕れましたが、横幅2ミリ程でした)

Rikky
Rikky

実際に砂や泥と生き物をふるい分けるのに100均の園芸用ザルを使用しました。

水の生き物はどんなところにいるの

水の生き物は川辺にはたいてい何かが生息しています。

川の流れがあるかないか、砂地か沼地か、水温の寒暖はどうか、海水淡水か、それとも汽水か。そして生活排水の有無などによって生き物の種類は変わってきます。

ぱっと思いつくだけでも、メダカ、カメ、カニ、フナ、ドジョウ、タニシ、エビ、オタマジャクシ、ウシガエル、アメンボ等々。三間の渓流地ではアマゴやアユなど美味しい川魚が思い浮かびます。

そういえば昔はそこら辺の川でよくゲンゴロウも見かけましたが、今は絶滅危惧種になっていますね。

Tomomi
Tomomi

地元の農業まつりに行った際、ゲンゴロウの生態調査をしている人にゲンゴロウを見たことがあるか聞かれたことがあるわね。

Rikky
Rikky

どこの川(地域)で見たか、何年くらい前に見たのか、熱心にたずねられたなぁー。

こんなところでこんな生き物が捕れました

やってきたのは「えひめこどもの城」・・・ではなくて、そのすぐそばの、とてものどかな山道を登っていったところにある、田んぼ(水田)の用水路です。用水路といっても今回、水の生き物を採集した場所は水の流れが滞(とどこお)っているような場所です。

<採集場所>

  • 田んぼ(水田)の用水路
  • 水の流れは停滞している
  • 川底は沼地

<採集できた生き物>

  • ミナミヌマエビ
  • ヒメタニシ
  • オオタニシ
  • カワニナ
  • オタマジャクシ

Rikky
Rikky

いかにも何か生き物がいそうな感じがしますね。

長靴は持ってこなかったのですが、幸い足場があったので濡れずにすみました!なるべくなら川に入らずに採集できる場所が良いですね。ネットでガサゴソと川底をすくってみると…。

ちょうど画面中央にカワニナミナミヌマエビの姿を確認することができます。

Rikky
Rikky

やったー!目的のミナミヌマエビをこんなにも簡単に捕まえることができた!

カワニナはトンガリ帽子のような殻を持つ、カワニナ科の巻貝です。落ち葉や、砂泥中のデトリタスを食べています。流れが急な渓流域や生活排水、工業廃水などで汚染した河川には生息していません。

タニシのように水槽に生えた苔(コケ)を食べて掃除してくれるので、ビオトープに用いられることがあります。水族館で淡水魚用の水槽の中にいるのを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

ビオトープは生き物の意のBIO(バイオ=ビオ)と、ギリシャ語で場所を示す意のTOPOS(トポス)から生まれた造語だそうです。

Tomomi
Tomomi

へぇー・・・。ところでデトリタスって何なの?。

Rikky
Rikky

簡単にいうと有機物かな。具体的には生物の残した殻や体の破片、排泄物などを覆う微生物群のことだよ。タニシやカワニナはこの有機物を食べて生きているんだ。

採集した川の生き物を見てみましょう。実はこの中に18匹もの水の生き物がいるのです!

植物はメダカの飼育に使っているオオサンショウモです。成果としてはミナミヌマエビ9匹、カワニナ2匹、ヒメタニシ3匹、オオタニシ3匹、オタマジャクシ1匹です。

画像中央から右にオタマジャクシ、画像中央から下にオオタニシが、画像上方にカワニナとヒメタニシが一緒にいます。ヒメタニシは洗面器にプリントしてあるクマが持っているジョウロの上にも1匹いますね!

ミナミヌマエビはエビの形をしているのでわかると思います!

ヒメタニシ、オオタニシも先ほどのカワニナと同じ食形態のため、水環境を良くしてくれる生き物です。

ヒメタニシはその小ささ(1㎝未満)が可愛らしく、メダカ専門店でも水槽の掃除役として販売しているところがありますね!

オタマジャクシは次第に足が生え、手が生え、独特の成長の仕方をするので観察学習にピッタリの生き物だと思います!

成長に合わせてオタマジャクシのシッポが無くなるのは、看護学生の時に習ったアポトーシス(あらかじめプログラムされた細胞の崩壊)、まさにそのものです。

Tomomi
Tomomi

ところで、人気(ひとけ)のない山道に車を止め、いい歳した大の男が観賞魚用ネットと飼育ケースを持って川採集しているのは傍(はた)から見ているときっと怪しい光景だったよね。

Rikky
Rikky

しかし、なんのその、ほんの数分の採集時間でたくさんのミナミヌマエビやタニシ、カワニナ、それにオタマジャクシまで採集することができたので大満足です!

川の流れが緩やかで水草が豊かな場所や、用水路の堰(セキ)にミナミヌマエビはいます。ホウネンエビは結局孵りませんでしたが、ミナミヌマエビを飼育できて保育園児の息子も大喜びです!

採集したら責任と愛情をもって飼育しよう

生き物を採集するということは、責任をもって食事や排泄、住環境の世話をしないといけません。

責任というと難しく考えてしまう人もいると思いますが、川の生き物は思った以上に丈夫です。そりゃそうですよね、自然界の変動する環境下に適応しないといけないのですから。

<飼育方法>

  1. 1週間に一度、飼育ケース(水槽、睡蓮鉢など)の水を1/3程換えてあげましょう。急にすべての水を換えると、水温の変化や水環境内の有機物が激減したりして生き物にストレスや餌(エサ)不足が生じます。カルキ抜きが必要です!
  2. 今回採集した生き物は川(沼地)にいる生き物です、飼育ケースの底に砂や砂利を敷いてあげましょう。生き物の餌の食べ残しや排泄物によって微生物が誕生し、タニシ達に必要なデトリタス(有機物)が生まれます。
  3. 小さな飼育ケースに生き物を詰め込み過ぎないようにしましょう。水質悪化をまねきます。
  4. 餌となる水草をいれましょう。水草が光合成し、餌となる苔(コケ)類が生まれてくるか、メダカなどの生き物と共存させて食べ残しを処理してもらうなら、特別に餌をあげなくとも大丈夫です。

メダカの餌はミナミヌマエビも食べてくれます。百均にも売っています。

カルキ抜き剤もホームセンターで数百円で売っています。

1ℓの水のカルキを抜くのに、数摘のカルキ抜き剤で済むのでよほど大量の水を頻回に換水しない限り長期間持ちます。

また、カルキは水道水を汲んでから数日置いておけば自然と抜けます。

ミナミヌマエビってかわいい ~お掃除屋さんとしての存在~

どうでしょう?愛嬌のある横顔ではありませんか?

100均に売っている透明のフタ付き容器とカラーゼオライト、それに水草があればあっという間にミナミヌマエビのアクアリウムの完成です!

このミナミヌマエビは一生を淡水で過ごすヌマエビです。ミナミヌマエビは淡水で生まれ育ち、淡水で繁殖を行うために上手く繁殖に成功したなら何世代にも渡って飼育することが可能なのです。

そして同じ淡水で生活するメダカと共存することが可能なのです。

ミナミヌマエビが生きた魚を襲うことはなく、メダカの食べ残した餌(エサ)を食べたり、水槽にはった苔(コケ)を食べてくれたり、水槽の底の有機物を食べたりします。

そうです!水質の悪化を防ぎ、水質環境を保つ働きもしてくれるのです。

Tomomi
Tomomi

可愛いだけでなく、水槽のお掃除屋さんもしてくれるのね。

もちろん、生体数や水槽の大きさによって効果はまちまちですが、共存する生き物がいて、水草があって、水草が光合成できるだけの太陽光があれば特別にミナミヌマエビの餌を用意する必要はありません。

Rikky
Rikky

ミナミヌマエビがこちらを見ています。バルタン星人を彷彿とさせますね!

同じヌマエビの仲間にヤマトヌマエビがおり、ホームセンターで1匹120円ほどで売られています。ヤマトヌマエビも水質環境を整えてくれる頼もしく、可愛らしいエビですが、残念ながら淡水での繁殖ができないのです。

ヤマトヌマエビは繁殖の際には海水と淡水が混ざった汽水域へ移動します。淡水の水槽では子供が育てられないのです。

厳密には、汽水の元を買ってきて汽水を作り出すことは可能ですが、水質管理が非常に難しいと思います。

Tomomi
Tomomi

以前、汽水で生きるミドリフグを飼っていたけど、ほんの少しの水質変化で体調を崩していたよね。

Rikky
Rikky

うーん…。ホームセンターでヤマトヌマエビを買ったとき、お腹に卵をたくさん抱えていたけどいっこうに稚エビを見なかったのは淡水で飼っていたからなんだね。

画像が見づらいですが、画面中央右にいるのがヤマトヌマエビです。ミナミヌマエビは画面中央から左にいます。

2種とも透明の体のエビなので底に敷いた赤玉土が透けています。

大きさが一回り違いますが、それは餌(エサ)とする苔(コケ)の量も比例します。

単数なら苔掃除の能力はヤマトヌマエビの方に軍配が上がりますが、ミナミヌマエビは繁殖力が高いので個体数が増えてくると水質管理にも頼もしい存在になります。

<注意点>

  • ミナミヌマエビに限らず、エビはけっこう跳ねます。水槽に移す時など、落とさないように注意が必要です。落としてしまうと小さく、かつ跳ねるのでなかなか捕まえることができません。
  • ミナミヌマエビ(ヤマトヌマエビ)等のエビ類は天井のない水槽に入れていると逃げ出していつの間にかいなくなっていることがあります。

その他の生き物もメダカと共存させてみる

カワニナとヒメタニシ、オオタニシも淡水のメダカと混泳・共存することができます。

オオサンショウモが食べられ葉に穴が空いているのは誰の仕業でしょうか・・・。

ミナミヌマエビ、ヒメタニシ、カワニナ、オオタニシ、どれも可能性はありますが、比較的小さなヒメタニシは水草の食害はあまりないでしょう。

そもそも、苔(コケ)が生えていな飼育ケースなのでオオサンショウモが食べられても仕方ありませんね。オオサンショウモも水に浸けておけばどんどん増えていきますので問題ありません。

どれもメダカにとって無害で有益な生き物です!ミナミヌマエビを含む、採集してきたすべての生き物をメダカ達と混泳させています。

水槽投入の際には、水槽の大きさや個体数とのバランスを考え各水槽や睡蓮鉢に投与していきました。オオタニシは大きな睡蓮鉢で飼育しています。

オタマジャクシだけはカエルになってメダカを食べられたらこまるので別の飼育ケースで飼っています!

観察の視点  ~ ゼロから考える力を身につける ~

教育学の授業の中でゼロから物を考える力、地頭力を育てることが大切であると学びました。

勉強は詰め込み式の知識であり、何度も何度も反復学習することで身につきますが、本当の頭の良さ(地頭力)というのは何もないところから物を考える力であるということでした。

例えば、「富士山を動かすとして、あなたならどんな方法を考えますか?」と問われた時にさっと答えられる力が頭の良さなのだそうです。

もちろん、正当なんてありません。

ゼロから物を考える力を養うには、与えられた知識や読み書きで学ぶだけでなく、様々な事象を自ら観察し、考えることが大切だと思います。

根拠なんて説明出来ないので上手く表現できませんが…。

例えば、ミナミヌマエビは「なんで透けて見えるのだろう?」とこどもが考えます。

それは血液が透明だからなのですが、こどもはそんな事知らないので色々と仮説を立てます。それが考えることに繋がります。

そして、血液が透明だからという知識を獲得した時、「ではなぜ透明なのか?」と好奇心や探求心が深まります。

そこで再び考えます。今まで獲得してきた知識をもとに考えます。そうすることで地頭力という、ゼロから物を考える力が養われていくのではないでしょうか。

まとめ

こどもと一緒に川採集に行けばきっとこどもも喜びますし、自分で採集するという積極性を養ったり、自分で捕まえることができたという自己効力感を育むこともできますね。

観察学習することで自然と「どうして?」「なぜ?」と考える力を養うこともできます!!

それに、生き物を飼育するということは命の儚(はかな)さ、尊さ、飼育することの難しさ、面白さなど色々なことを学ぶことができます。

夏休みの自由研究に親子で川採集と川の生き物の観察学習で地頭力をみがいてみてはいかがでしょうか?

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