組み立て簡単な家庭用ビニールハウス。メダカの越冬へ向けガーデニングハウス購入
11月に入り、朝晩の冷え込みが段々と厳しくなってきました。
縦に長く広がる日本列島の中で南部に位置し、47ある都道府県の中でも赤道に近い四国は冬の寒さが比較的緩やかな場所ではあります。
しかし、私にとってメダカの屋外飼育を始めてから初めて迎える冬になります。
もともと厳しい自然環境の中で生きているメダカですが、冬が訪れるまでに越冬できるだけの栄養を蓄えることができなかった個体は自然淘汰されてしまいます。
夏の終わりから初秋にかけて生まれた小さなメダカ達が、寒さの厳しい冬を無事に越せるか不安なため、万全を期すために家庭用ビニールハウス(ビニール温室)を買ってみました。
冬場の家庭菜園や植物の越冬、メダカの越冬などで家庭用の小型ビニールハウスの購入を検討している方に少しでも役立ててもらえれば幸いです。
選んだビニールハウスはこれ!
農機具の卸直販で家庭用からプロ仕様まで幅広く取り扱っている、平城商事株式会社の「ヒラキガーデニングハウス(2S)」です。
サイズが3種類ほどあり、それぞれ2Sは0.5坪、2.5Sは1坪、3Sは1.5坪のサイズとなっています。
もともとはプランター用や睡蓮鉢用の小型温室を必要量購入しようと考えていましたが、メダカの飼育容器の数を考えるとそれなりの費用が必要となるため思いきって、人が入って作業ができる家庭用のビニールハウスにしました。
「塵(ちり)も積もればなんとやら」です。それに飼育容器を一ヶ所にまとめることができるので作業効率が良いです。
そして、他社の商品と比較してこの商品に決めた理由を挙げると。
- アルミ製のフレームであること
- 高耐久を謳(うた)ったビニールカバーであること
- ビニールカバーの交換が可能であること
- スペースに合うサイズバリエーションがあること
- 購入者のレビューが高いこと
- 発売元のホームページで商品詳細が明記されていること(固定具やシート)
上記の理由です。
ちなみに同社に「ヒラキサイクルハウス」という商品があります。屋外で自転車やバイクを雨やホコリ、紫外線から守るための小屋です。
ガーデニングハウスとサイクルハウスの違いは、カバーが温室用か遮光された物かの違いだけで、フレームの規格は共通です。それぞれ別売のカバーに変更することで互換性があります。
上の画像はガーデニングハウスのカバーです。
ガーデニングハウスのカバーは税抜き9000円、サイクルハウスのカバーは税抜き5000円になっています。
同じサイズなのにサイクルハウスのカバーの方が安いのは何で?
素材の違いみたいだね。サイクルハウスはポリエチレン製でコンビニで買い物したときにもらえる、皆がビニール袋と言っている物です。ガーデニングハウスのカバーはビニール製(塩化ビニル)で、プールに持って行くビニールバックや小物を入れたりする透明のポーチなんかに使われています。
耐候性、耐久性でいうと一般的なビニール(ポリエチレン)より塩化ビニル製に軍配があがるのね。
要は何の目的でカバーを使うかですね。遮光目的や中の物が見えないという、防犯目的では安価なサイクルハウスのカバーの方が優れています。
今回、メダカの越冬が目的ということで温室用のガーデニングハウスを選びました。
上で挙げたそれぞれのポイントについては、アルミ製のフレームは軽くて丈夫で錆びに強いです。見栄えも良いですね。ビニールカバーもメーカー公式サイトによると、高耐久高ビニールシートを採用しており、通常の使用で3年の耐久性があるそうです。
劣化や万が一の破損時にもビニールカバーだけを別途購入することができます。ちなみに、公式サイトでガーデニングハウス2S用のビニールカバーは税抜きで9000円になっています。もちろん、Amazonや楽天、ヤフーショッピングでも取り扱いはあります。
家庭用サイズということで大きすぎず、0.5坪サイズから選べるのも決め手でした。Amazonをはじめ、各ショッピングサイトでレビューが高いのも安心感がありましたね。
商品詳細が明記されているのも製品の全体像がつかめたり、他社と比較検討出来て良かったです。
設置場所やビニールハウスの大きさを考える
メダカの越冬用にビニール温室を建てようと思いついた頃。
どうせ寒くなったらこども達も庭で遊ばなくなるし、妻も家庭菜園をやらなくなるな。
と、こども達が日頃よく遊ぶ庭の空きスペースに1坪用から1.5坪用のビニールハウスを建てようと考えていました。
しかし…。
大きすぎない?
と妻から指摘されたことや、春になったからと片付けるのも面倒に感じ、0.5坪用へ予定変更し、一年を通して設置しておける普段デッドスペースになっている場所にビニールハウスを設置することにしました!
0.5坪のガーデニングハウス2Sの大きさは横幅が94cm、奥行き180cm、高さ158cmとなっています。
今思うと、このサイズでちょうど良かったなぁ。
ビニールハウスの「使用目的」と、限られたスペースの「有効利用」のためには設置場所とビニールハウスの大きさをよく考えて決めておくことが必要です。
あとで移動が可能でもなるべく手間と労力は使いたくないですね!ガーデニングハウス2Sはアルミ製で8㎏と軽量なので組み立てた後に一人で持って移動させることは可能です。
あと、軽量な反面、風の影響を受けにくい場所かどうかも非常に大切です!!
組み立てから設置へ ~強風対策~
購入者レビューでは「1人で30分でできました」「夫婦で短時間で組み立てられました」といった言葉が多くありました。
たしかに組み立てに特別な道具は必要なく(電動ドライバーがあると便利)、フレーム一つ一つに数字のシールが貼られており、取扱い説明書を見ながらフレームの接続をつなげていくとあっという間に組上がっていきます。
最後はネジを締めて完了です。
ただ、設置場所が砂利を敷き詰めてある場所であったため、砂利を除けながらの設置であったこと、水平をとるのに手間どりました。水平がとれていないとフレームの接続部が浮き上がり歪(ゆが)んでしまいます。
ガーデニングハウスは少しでも風の影響を受けにくいように自宅の壁面へ隣接した場所に設置。
付属の固定具は設置面に合わせて2種類ありました。
土の地面に設置するための固定ピンと、コンクリートの地面に設置するための金具とネジです。
今回、土の地面にヒラキガーデニングハウスを設置しましたが、固定ピンは思ったより長さがあり、打ち込んでいくと固定された感はあります。(固定ピンの長さは約30cm程です。上に画像を貼っています。)
もともとの地盤が固かったのもあると思います。耕された畑などは地固めした方が安心だと思います。
私はハンマーは使わず、庭に頃がっていた重量のある丸石で打ち込みました!ハンマーがない人は手頃な重さの石でも代用できます。金槌だと軽すぎて硬い地面に打ち込むのに苦労するかもしれません。
そして、付属の固定ピンは4本であり、左右2ヵ所づつの固定と説明書にありますが、台風時の強風にはいささか不安があります。
ホームセンターで固定ピンを4本追加購入し、左右4ヵ所づつの固定にしました。
画像では2本しか固定ピンが写っていませんがこの両端に1本づつ固定ピンを打ち込んでいます。(奥行き180cmの間隔に4本づつ、左右で計8本の固定ピンを打ち込みました)
フレームの組み立てが完了しました。水平もとれており歪みなし。中央のジャンボタライ(60㍑)は重かったので置いたまま作業しました。また、ジャンボタライ1個は土台のコンクリートブロックを固定ピンの上に被せて強風対策にしています。
ビニールカバーの取り付けも何も難しいことはなく、簡単にできました。先ほど画像に挙げましたが、ビニールカバーにはハトメが付いており、付属のゴムバンドを通してフレームと結びつけます。
耐久性も問題ないとおもいますが、今回は自宅にあったインシュロック(結束バンド)を使ってハトメとフレームを縛っていきました。耐候性のある、劣化に強いインシュロックもありますが、100均製のもので十分です。
私の場合は温かくなってきたらビニールカバーを外して簾(すだれ)を掛けたり、園芸用ネットを張ってキュウリやトマト、ヘチマなどのツル植物を育てようかと思っているので、数があり代用の効くインシュロックのほうが都合が良かっただけの話です。
そして完成。
土の地面へのガーデニングハウス設置でしたが、付属の固定ピンに追加して4本多く固定ピンを打ったので、台風が来ても飛ばされることはないと思っています。
追記)
設置後初めての強風を乗り越えました。令和元年11月17日、ここ伊予郡砥部町を含む愛媛県広域に強風注意報が出ましたがガーデニングハウスはビクともしませんでした。
0.5坪用ってどれくらいの広さ? ~畳一枚分の収納力~
0.5坪は畳一枚分の大きさです。設置したヒラキガーデニングハウス2Sの大きさは横幅が94cm、奥行き180cm、高さ158cmです。さて、どれくらいの物が入ったでしょう…。
メダカ飼育でよく使われる、NVボックス13(13㍑容器)が9個、同等サイズの100均容器が2個、同じく100均のフタつきBOXが1個、13号サイズ(30㍑)の睡蓮鉢が1鉢、60㍑のジャンボタライが1個と意外に?たくさんの物を収納しています。
(ジャンボタライの中には小さな睡蓮鉢も入っています)
実際にはフレームより外にビニールカバーがきて、フレームとフレームの間の空きスペースまで最大限に有効活用することで思った以上の物が入るというのが感想です。
ケースを重ねて三段積みにしているけど、棚を設置するなど工夫次第でもっとたくさんの物が収納できそうね。
温室効果
11月某日、午前7時。外気温は12℃。
締めきっていたガーデニングハウス内にはうっすらと結露がみられます。(湿度が高い)ジャンボタライの水温計を見てみると…。
水温は18℃。
屋外に野ざらしに置いてある同じ水量のジャンボタライの水温は16℃でした。同じ容器、同じ水量でありながら水温が2℃も違います。あきらかな温室効果を実感できます。メダカ達も活発に泳いでいました。
ちなみに屋内のウーパールーパーの水槽は水温20~21℃です。
11月でも天気の良い日中はガーデニングハウス内は温かく、入り口を開けておかないと暑くて作業できません。
まとめ
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