子どもの壊れたオモチャ、捨てずに直してみよう!
先日、息子が「これ、グルーガンでくっ付けてよ」と壊れたオモチャを持ってきました。
プラスチック性のその飛行機のオモチャは翼の接続部がポッキリと折れています。グルーガンでは応急処置は可能ですが、根治的な修理にはならず、溶け出したグルースティックで見栄えもよくありません。
息子に話を聞いてみるとどうやら、年長組のお姉ちゃんと遊んでいて思わず踏んで壊してしまったようです。
子どもって、物の扱い方が雑だったり、注意力が散漫で物を壊してしまうことってよくありますよね(^^;。
皆さんはこんな風に壊れたオモチャは捨てますか?もちろん値段にもよるでしょうし、本人の愛着にもよるでしょう。
このオモチャは100均で購入したものです。
「直る」と信じている息子の期待に応えるため、実際に修理してみたので記事にします。同じような状況にあって、オモチャを修理するか捨てるか迷っている方はよければ参考にしてみて下さい。
必要物品(今回使用したもの)
- ドリルビット
- 真中釘
- 電動ドリルドライバー
- ラジオペンチ
今回、掘削作業を行うためドリルビットが必要不可欠となります。手作業でも可能なため、電動ドリルドライバーは必須ではありません。あれば便利程度ですね。後述する応用編で修理したオモチャは電動ドリルドライバーは使用せず手作業で直しました。
注意!ドリルビットは木工用や鉄鋼用など種類があります。木工用ドリルビットでは硬いプラスチックの穿孔(穴開け)に時間がかかります。鉄鋼用やコンクリート用のドリルビットを選んで下さい。
ドリルビットはホームセンターに行けば必ず売っていますし、ダイソー等の100均でも売っています。ただ、私は100均のドリルビットを使用したことはないため、使用感はわかりません。
ホームセンターで購入した方が無難かもしれませんね。ホームセンターでも数百円台から売られています。真中釘も100円から200円程で購入できます。ラジオペンチも100均で購入可能です。ただ、ドリルや真中釘の口径は破損したオモチャに合わせて用意する必要があるので注意してください。下の画像の真中釘が折れた部分に代わって支柱となります。
真中釘は針金やプラモデルのランナー(パーツを切り取った残りの枠)等で代用が効く場合があります。
作業内容
[目的]
折れてしまった突起の代わりに芯となる支柱を入れ、補完します。
[手順]
- 破損した翼を接合させている突起が収まっている穴をドリルで開けます。
- 支柱に必要な長さに真中釘をカットします。定規で測った方が性格ですが、今回はだいたいの目安でカットしています。
- 下の翼と上の翼を重ね、先ほど開けた支柱用の穴から真中釘を挿し込みます。
- しっかりと接合されていることを確認したら補完終了です。金属製の支柱が入ったため、壊れる前よりも丈夫になりました!
[手順1]
ドリルビットを使用しての穿孔作業です。ドリルドライバーに慣れてない人は思わず孔を開け過ぎてしまうこともあります。ハンドドリルの要領で手に持って垂直にビットを回していけばズレることなく穿孔できます。
[手順2]
ラジオペンチを使用しての真中釘のカットは、急いで分断しようとせず、ゆっくり真中釘を回転させて全体に切り込みを入れていきましょう。
切り込みが入ったらギュッと力を入れて分断させますが、勢いよく分断すると真中釘が飛んで危険です。タオルにくるむなど囲いの中で分断させると安全です。
[手順3]
オモチャのパーツ同士を接合させます。このオモチャは接合させるパーツを上下に重ねた状態でピン止めするように真中釘を挿し込んでいますが、オモチャの構造によっては真中釘を先に挿し込んでからもう片方のパーツを挿し込むパターンもあります。(フィギュアの腕や脚)
[手順4]
パーツ同士にぐらつきやがたつきがなく、しっかりと接合できていれば完成です。真中釘が長すぎたり短すぎた場合はカットからやり直しましょう。補完のためには適当な作業はできません。
応用例
同じ方法で直したフィギュアとオモチャのメガネの例を載せておきます。
フィギュアは足関節の部分が破損したのでドリルビットで穿孔して支柱を入れました。
プラモデルやフィギュアでよくある破損ですが、ぱっと見ても修理したのがわからないくらいきれいに直ります。
出典:ワンピース ゴッドエネル
これならもう折れることはありません。きれいに直りました。
メガネは凹凸による接合が行われていましたが、片側のテンプルの凸部分が欠けてしまい接合できなくなってしまったため、凸の受け部分の孔をドリルビットで深く掘削し、元々あった凸よりも長い支柱を挿し込んで補完しました。
問題なく使用できるし、むしろ元より頑丈になりました!
まとめ
たかが100円のオモチャ。されど100円のオモチャ(意味不明)。息子は直ったオモチャで嬉しそうに遊んでいました(^-^)!
人はモデリング(観察学習)といって、他の人の行動から自分自身が観察したことを疑似体験し学習します。子どもが親の真似をするのがその例です。壊れたら簡単に捨てるのではなく、直して大事にするということを学んでくれると嬉しいですね。
金額うんぬんよりも、「物の大事さ」を子どもに教える機会になりました!
それに、プラスチックや樹脂の支柱を金属製にすることで強度や見栄えを高めてあげることもできます!耐久性のあまり必要でない(軽い等)オモチャであれば、つまようじをカットして支柱にするのもありですね。
言葉が悪いですが、精神看護の講義の中で「患者さんは、自分よりも手がかかる患者さんが大事にされている場面を見ると、自分も大事にされていると感じる」と聞いたことがあります。
子どもは壊れてしまったオモチャを手をかけて直してもらうことで、自分が大切にされていると感じるのではないでしょうか。
断捨離や費用対効果も大事ですが、今回使用したドリルビットは一度購入しておけば何かと便利な工具です。ほんの少しの労力とお金で直るオモチャ。捨てますか?それとも直しますか?
御覧いただきありがとうございました_(_^_)_。
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