役場でできる?一度で済まそう住宅ローン減税の還付申告

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役場でできる?一度で済まそう住宅ローン減税の還付申告

砥部町役場に設けられた確定申告の仮設会場。

先日、初めての確定申告(住宅ローン減税)の手続きに行って来ました。

昨年に土地とマイホームを購入したため、初年度は自分で確定申告をしないといけないのです。一度確定申告をしておけば二年目以降は職場の年末調整でやってもらえます。

しかし、確定申告って、自分の所得を申告して税金を納めるときだけじゃなく、還付申告と言って払い過ぎた税金を返してもらう時にも行うんですね。いままで確定申告は職場にやってもらっていたのでわからないことだらけでした!

それと、「納める」って言い方が好きじゃないので払うという表現を使わせてもらいます。納めるって表現は、国にひれ伏しているようで…(;^ω^)。マイナンバーで数字で管理されたり…。私はロックが好きなアナーキーな人間なので!

住宅ローン減税って?

住宅ローン減税は住宅購入者の負担軽減のために設けられた制度だというのは、なんとなくイメージでわかるかと思います。では確定申告とどう関係があるのかというと、私も今回の自分の体験を経てやっと理解することができました。

それが今回行った住宅ローン減税の還付申告(確定申告)です。要件を満たす新築住宅・中古住宅を購入した場合、翌年の2月中旬から3月15日までに確定申告を行う必要があります。(2019年度の申告期間は2月18日から3月15日までです)

住宅ローン減税を受けられる要件については後述します。

では、いったいどれくらいの税金が還ってくるのでしょうか?住宅ローン減税って、その年の住宅ローンの残高の1%が返ってくると思っている方はいませんか?私はそうでした(^^)。なんかそんな風に書かれていたのを見たような…。

実際は、住宅購入から10年間その年の住宅ローン残高の1%の税金控除が受けられるということです(^^;。

いやー、これは完全に「取らぬタヌキの皮算用」でした!(≧口≦)ノ。または「策士(さくし)策に溺(おぼ)れる」ですね…。

人それぞれですが、実際に還付されるのは住宅ローン残高の1%の1/3程でした!

必要書類

ここが落とし穴でした!というか私がダメなだけ(‘_’?)。

  1. 家屋及び土地の登記事項証明書(原本)
  2. 土地及び建物の売買契約書(請負契約書)(原本とコピー)
  3. 源泉徴収票(原本)
  4. 住宅ローン(土地代含む)の借入金の年末残高証明書(原本)
  5. 還付金を振り込んでもらうための預金口座通帳
  6. マイナンバーカードorマイナンバー通知カード
  7. すまい給付金の通知ハガキ

ほとんどの書類は自宅にあると思いますので、取り寄せが必要な書類について書かせてもらいます。

まず、登記事項証明書には「全部事項証明書」と「現在事項証明書」があります。「全部事項証明書」は対象の建物、土地が登記されてから現在までの権利(所有権、抵当権)が記されており、「現在事項証明書」には建物、土地の現在の所有権、抵当権が記されています。

法務局で発行してもらえますが、「確定申告で使う登記事項証明書をください」と言えば、「全部事項証明書」を発行してくれました。「全部事項証明書」のほうが適しているのかどうかはわかりませんが、確定申告は無事行えました。

私は、すまい給付金の申請時に、建物の「現在事項証明書」をコピーしていたので、最初はそれを持って行きましたが、「原本でなければいけません」と言われてしまいました。当然ですよね(;^_^A。それと、すまい給付金の申請には建物の「現在事項証明書」だけでよかったのですが、住宅ローン減税の還付申告には土地の「登記事項証明書」も必要と言われたので法務局に取り直しに行きました!

これは、私が建物と土地を住宅ローンで購入したからです。土地は親から受け継いだ土地に建物を建てた場合、住宅ローンの借入は建物代だけになるので、住宅ローン減税の還付申告に必要になるのは建物の「登記事項証明書」だけです。「土地」と「建物」両方を住宅ローンで購入した方はそれぞれ登記事項証明書がいります

登記事項証明書は一通600円で全国共通なようです。法務省のホームページに記載されています。急がない方は、オンラインで請求し、もとよりの窓口で受け取ることで480円で手に入れることが可能です。

つぎに、借入金の年末残高証明書は住宅ローンを組んだ銀行で10年分の発行手続きができます。二年目以降は毎年、10月末頃に届くので職場に提出すれば年末調整で減税手続きをしてもらえます。

そしてもう一つ、必要な書類が不足していたため、あわてて用意した書類があります。それは「すまい給付金の給付額がわかる書類」です。住宅ローン減税の還付申告の際に、すまい給付金を受給したかたずねられ、「給付の証明書が必要です」と言われました。

自宅に帰って探してみても、目ぼしいものはありません…。が、私の頭の中にすまい給付金が振り込まれた際の通知ハガキが浮かびました!インターネットで調べてみると、すまい給付金の通知ハガキは住宅ローン減税の還付申告の際に必要になると書かれている記事がいくつかあります。

それならそうと、「捨てないでください」と書いていてくれたらいいのにいいのに…と、そんな甘えた事を言っていたらいけませんね!私がいたらないだけです。

インターネットを検索していると、すまい給付金の通知ハガキを誤って捨ててしまった場合は、「すまい給付金の事務局に再発行してもらえないか聞いてみよう」といった文面もみられましたが、早く還付申告の手続きを完了させたい私は税務署に電話してみました!

すると、税務署の方の回答は、「通知ハガキを捨ててしまっても、給付額がわかるものがあればいい。通帳のコピーで大丈夫です」とのことです!

通帳に「スマイキュウフキンジムキョク」と、振込者名と給付額が印字されているはずです。その面をコピーして持って行けば問題ありませんでした。

これはすまい給付金の通知ハガキを捨てさえしなければあらためて用意する必要のないものです。

特定の中古住宅購入時に必要な書類

住宅ローン減税の対象となる住宅にはいくつかの条件があります。新築・中古住宅ともに住宅ローンの借入期間や年収、床面積50平方メートル以上であること(15.125坪以上)といった規定がありますが、ここでは中古住宅の場合必要な条件について書かせてもらいます。

  • 建築後に使用された住宅であること。
  • 木造住宅の場合、築年数が20年未満であること(非耐火建築物)。
  • 鉄筋造やコンクリート造、レンガ造等の場合は築25年未満であること(耐火建築物)。
  • 上記の築年数を越える場合、耐震基準に適合した住宅であること。(耐震基準適合証明書を取得していたり、既存住宅売買瑕疵担保責任保険(以下、既存住宅瑕疵保険)に加入していること、もしくは住宅性能評価書により耐震等級が等級1、等級2、等級3のいずれかであると評価されたもの

我が家は築18年の中古住宅であったことから住宅ローン減税の要件を満たしていました。既存住宅瑕疵保険にも加入していますが、最低限の耐震等級1はあるため既存住宅瑕疵保険の証明書は不要です。

(1981年6月1日以降に建設された住宅は新耐震基準で建築申請を行い、許可を得ています。それは建設基準法における最低限の耐震性能、耐震等級1を満たしているということです)

耐震等級は1から3まであり、最高等級が耐震等級3です。

耐震等級1は震度6~7の地震に対して、倒壊や崩壊がないことを基準にしています。住宅ローン減税の記事のため、耐震に関する詳しい記述はしません。

確定申告場所

砥部町役場ロビーの壁面一面の砥部焼!圧巻。

確定申告の受付場所は税務署市町村役場で行っています。上の画像は砥部町役場にあるロビー壁面の砥部焼です。余談ですが、さすが砥部焼の町であると体感させられます!!

さて、e‐Tax(イータックス)という、国税庁が運営するオンラインサービスで自宅に居ながら確定申告を行うこともできるそうですが、誰か教えてくれる人もおらず、e‐Tax(イータックス)のソフトをダウンロードする必要があったりと決して楽なわけではないようなので私は役場で確定申告(住宅ローン減税の還付申告)をしてきました。(忙しくて役場や税務署に行く時間がない人には良いかもしれませんね)

ここが以外に知らない人が多いのですが、先ほど言いましたように、確定申告は税務署だけではなく、もとよりの役場でも受け付けていることがあります。確定申告の時期、税務署から役場に出張で来てくれているのです。

愛媛県中予にお住いの方なら、「松山市の税務署で」と思っている方も多いと思います。実際に職場の同僚は「若草町の税務署じゃないとダメなんだと思っていました」と、地元の砥部町役場ではなく、遠く離れた税務署まで確定申告に行っていたのです。

確かに愛媛県の松山市税務署の管轄は、松山市、伊予市、東温市、伊予郡、上浮穴郡と広範囲ですが、よく考えてみると、一つの税務署でそれだけの市区町村の住民の対応をするとなると混雑必至ですよね!それに、交通の便の悪い場所に住んでいる方やお年寄りの方が遠い場所になる税務署まで行くのも大変です(^-^)。

だからこそ、各市町村役場へ税務署の方が来てくださって確定申告の対応をしてくれているのです。私は砥部町役場で手続きを行いましたが、砥部町の方だけしか来ないので待ち時間もほとんどなく手続きを完了することができました!(書類を取りに出直しましたが)

法務局は愛媛県内に一か所、松山地方法務局(本局)しかありません。だから出張所支局といって、県内の市や町に存在しているのです。砥部町には砥部出張所があります。全部事項証明書などの必要書類も、この法務局出張所で手に入れることができるのです。

最後に

確定申告って大変ですけど、一番大変なのは短期間に数えきれない程の人の確定申告手続きをする税務署の方達だと思います。私のように必要書類が足りずに出直したりして、それでも嫌な顔ひとつせずに「これで確定申告の手続きは終了です。おつかれさまでした」と言っていただいたりして(^^ゞ。

【追記】

Rikky
Rikky

もし、申請から2ヶ月過ぎても音沙汰ないようなら税務署に電話して還付金の振り込み予定を確認した方がよいです。

私は2月18日に申請して、5月になっても振り込みがないため、5月14日に税務署に問い合わせしました!すると…

5月21日に還付金振込通知書を発送するので、それから数日で振込が完了します…。

との回答。こんなに時間がかかるものなのかたずねると、「通常は1ヶ月から1ヶ月半で振込が完了します」とのこと。

Tomomi
Tomomi

忘れられてたのかしら。

Rikky
Rikky

電話対応してくれた人が手続きしたわけじゃないしね、遅くなった理由はわからないよ。

 

 

まとめ
  • 必要書類は原本なのか、コピーでいいのか把握しておく
  • 「建物」と「土地」の両方を住宅ローンで購入したなら、登記事項証明書はそれぞれに用意する
  • 登記事項証明書を少しでも安く手に入れるには、「オンライン請求」で「窓口受けとり」にする
  • すまい給付金の通知ハガキを捨ててしまっても、通帳をコピーして給付額がわかればいい
  • 住宅ローン減税とは、住宅購入から10年間、その年の住宅ローンの残高の1%の税金が控除される
  • 税務署に行かなくても、もとよりの役場で確定申告をやっているかもしれない
  • 2ヶ月経っても音沙汰なければ税務署に電話する

以上。税務署、役場の方々、確定申告にたずさわる皆様。おつかれさまでした(´▽`)。

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