流れる水が絹糸のよう、東温市上林の「白糸の滝」

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流れる水が絹糸のよう、東温市上林の「白糸の滝」

国内には「白糸の滝」と呼ばれる滝がいくつかあります…。もちろん、この愛媛にも…(もし他の白糸の滝を調べようとこのページに来られた方がいたら申し訳ありません)。

時は1月末日、快晴に恵まれた暖かな休日に自宅に引きこもっていてはもったいないと、愛媛県東温市(とうおんし)の自然景勝地として有名な「白糸の滝」に行って来ました。ちなみに、東温市には「白猪の滝」(しらいのたき)という滝もあり、無知な私は最初は混同してしまっていました。

そもそも、なぜ白糸の滝に行ってみようと思ったかといえば、いつだったか覚えていませんが、地元のローカルニュースで流れていた「白糸の滝」の荘厳(そうごん)な美しさが目に留まったからです。

TV画面を通して地元愛媛の「冬の絶景」を1つ知りました…。

ということで、はりきって出かけてみたものの…、道に迷い、転倒負傷し、辿り着いた先で見た光景を記事にしてみました!!

愛媛県東温市 白糸の滝とは

「白糸の滝」の所以は、山の斜面を流れる水がまるで白い絹糸のように見えること、冬の寒さで滝を流れる水が凍りつき、まるで白い糸が垂れているように見えるところからきているそうです。

場所は東温市上林(かみはやし)の山中にあります。夏にはそうめん流しで多くの人が訪れる場所ですね。

ちょっとわかりにくい場所にあるので、東温市の公式ホームページの案内を載せておきます。目的地まで写真でガイドしてくれています。

東温市観光ナビ 白糸の滝

 

Tomomi
Tomomi

自分が方向音痴なだけじゃないの?。

 

Rikky
Rikky

それは否定できませんね。

直前800mからかなり道が狭いため、対向車が来ても離合できずバックする必要があるかもしれません。

無料駐車場と公衆トイレも一応完備はされています。ただ、無料駐車場から滝口(滝の落下開始地点)までは足場の悪い傾斜地を登って行かなければなりません。

それでも、この「白糸の滝」はグーグルでのクチコミ評価は高いですね。

旅立ち~迷走…

県道209号線を皿ヶ峰(サラガミネ)へ向けて登り、東温市上林地区にやってきました。

公衆トイレで一休みし、目的地が近いことを地図で確認すると…。

「白糸の滝800mの看板から道幅狭小」の文字が…。まぁ、さんざん悪路や狭小の山道を駆け抜けてきたので道が狭いことは問題ではありません…。

さらに少し先に進むと青い道路標示板で209号線はこの先「通行不能」となっており、手前に右に進む林道分岐点があり、旧美川村(現久万高原町)へ続いていることが標されています。

Rikky
Rikky

県道209号線はここから未開通ですが、林道(上林トンネル)で久万高原町へ繋がってるんですね。

どうやらここがその分岐点のようです。右に行くと林道を抜けて久万高原町へ。左の矢印の方向へ直進すると「白糸の滝」のようです。下の画像の中央上方に写っている木に「白糸の滝」への案内表示がありました!

植物の蔓(つる)で覆い隠されていますが「左.白糸の滝」の文字が記されています。ちなみに右下の矢印の辺りに上林トンネルの案内板があります。

これは徐行していないと見逃してしまうレベルですね!

だがしかし、ここから迷いに迷って約1時間…。道を引き返したり、上林トンネルの方へ進んでみたり…。「白糸の滝」へ辿り着けません。前述の東温市観光ナビを見なおしてみても、詳しく写真でガイドしてくれているのにその場所が見当たらない…。

分岐点を直進すると、つきあたりでこのように「通行止め」

矢印の方向へ右折すると…。「注意 この先行き止まり」の表示が…。

人に聞こうにも人の姿も見当たらない…。

この時、アントニオ猪木の名言「迷わず行けよ、行けばわかるさ」が頭に浮かび、この行き止まる前に「白糸の滝が」あるはずだと信じて進んでみました…。

だがしかし、本当に行き止まりだけで車を回す道幅もなく、約100mほどをタイヤを山に落とさないようにバックで下がりましたとさ…。

私が道をさまよっている間、2台の車が県道209号線を登ってきてはすぐに来た道を下って行きました…。

Tomomi
Tomomi

そりゃ、この看板を見れば誰も車で進もうとしないでしょ。

もう、残された道は一つしかない!さっきの「通行止め」の道だけです!くじけそうになった心を奮い立たせて戻ってみると、よく見ると看板の後ろに何か隠れていないか?

「糸」の文字が見えるじゃないか!!きっと左には「白」の文字があるはず!!

…これは完全にやられました!我々医療従事者の視点でいえば完全なヒューマンエラー、インシデントです!この工事の看板の裏に「白糸の滝800m」の看板が隠されていたのです。

Tomomi
Tomomi

初めからそんなことじゃないかと思ってた。

感動から悲劇へ  ~流れ落ちる滝のごとく~

気を取り直してやってきました「白糸の滝」。

駐車場に車を停め、駆け足で向かいますが…「紅葉時に美しい滝まで370m➡」の表示があります。予想通りの展開です。ちなみに重信町は旧名で、合併統合により現在は「東温市」に変わっています。

登山道の入り口です。この先370mの山道が続きます。

この辺りには木製ベンチが設置されており、避暑地や紅葉狩りとして来るに良さそうです。

滝と呼ばれる光景にはまだまだ遠い道のり、水のせせらぎと野鳥のさえずりが聞こえてきます。

足場が悪く、傾斜もあるためこどもや高齢者の方は転倒による怪我に注意が必要です。

Rikky
Rikky

道中、整備されている道もありますが獣道もあり、ちょっとしたアドベンチャー気分ですね。

急傾斜の階段。ステップの幅も狭く、慎重に昇り降りしないと思わず転倒してしまいそうです。

舗装されていない山道は当然手すりやガードレールがない場所も多く、苔に覆われた石で足を滑らせないよう慎重に進みます。

ハイヒールや草履などは危険なため、運動靴やトレッキングシューズで訪れた方が安全です。

目的の場所は赤丸で囲った辺りです。

まだ見えてきません。

板一枚渡しただけの道も…。

快晴の空模様ですが山の中でもあり、そこら中が湿っていたり濡れていたりするのでしつこいようですが足元には注意が必要です。

「白糸の滝」が少し見えてきましたー!階段を駆け上がり滝つぼを目指します。

イメージとしては、修行のため山伏(ヤマブシ)が滝に打たれているような場所!?

そして、やっとのことで滝つぼへ到着。正確には滝つぼの一段下ですが、ここより上に上がる道はありませんでした。

この写真を撮った場所も、石を足場に川を飛び越え渡った先です。

今年は暖冬なうえ、この日は暖かな一日であったためTVニュースで見た、滝が凍りついた神秘的で荘厳な光景とはずいぶん違っています。

でも確かにマイナスイオンを身体に感じることはできました!!

そして、「白糸」と呼ばれる滝の所以も実感することができました!!

 

Rikky
Rikky
たしかに白い絹糸のようにも見えますね。

 

Tomomi
Tomomi

この水が、滝が凍っていたとしたら神秘的よね。

白糸の滝 動画

帰路の途中、滑落

マイナスイオンをたっぷり吸い込んで勇み足で家に帰ろうとしていると、足場の悪さにバランスを崩して身体を強打してしまいました!

冬であったこともあり、厚手のパーカーを着ていたので外傷こそありませんが、頸部を打ち、右腕を強打し、この記事を書いている今も身体が痛みます。

「白糸の滝」に限ったことではありませんが、足場の悪い場所や急な斜面には十分に注意してください!

これは普段、仕事で転倒・骨折をされた高齢者を目にしているだけに注意喚起しておきます!

まとめ

1月末とはいえ、暖冬の影響や快晴であったこともあり凍りついた滝を見ることができなかったのは大変残念です。

また紅葉も終えた後だったこともあり、せっかく「白糸の滝」に行くのであれば、「凍った神秘的な滝を見る」「紅葉の美しい白糸の滝を見る」といったように目的と季節を考えてから行くのが良いと実感しました!

とはいえ、「凍りついた神秘的な滝」は魅力ですが、それだけ防寒が必要であったり、足場が滑りやすく危険であったりします。怪我をしにくい服装歩きやすい靴が必要です。

そして一番実感したことは、自分が転倒したこともあり、幼児や高齢者にはかなり危険な場所であるということです。杖もまともに突けないような岩場の斜面を登って行かなければなりません。

また、普段、車をあまり運転しないような方、狭い道が苦手という方には少し億劫な場所にありますのでご参考になればと思います。とはいえ、グーグルマップでの評価の高さは理解できました!

あと、近場で食事のできる場所はなかったため、先に済ませておくか事前の準備が必要です。時期にもよると思いますが、訪問時は私以外に来訪者はおらず、ゆっくりと満喫することができました。滞在時間は1時間ほどです。

今度行くときは、荘厳な「白糸の滝」をこの目で見てみたいと思います!

それにしても「迷わず行けよ 行けばわかるさ」これ名言。あらためて実感しました!!

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