石畳の水車まつりで特産品の水車米と出会う

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愛媛のお祭り
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「水車の町」石畳と水車米

愛媛県内子町の石畳水車まつり(いしだたみすいしゃまつり)に行って来ました。県内のお祭りはかれこれ行ってきましたが、「水車まつり」には初めての参加です。

見渡す限り山、山、山…。いったいどれほどの人が集まるの?というくらいにのどかな山道を抜け、駐車場に着くと予想に反してすでに車がいっぱい止まっています!

見渡す限り山、山、山の中を妻と息子が歩いている。

石畳地区とは

愛媛県喜多郡内子町にある、人口約300人ほどの村です。町ではなく、村ですよ!

特産品として、年間約70t(トン)を誇る石畳栗が有名だそうです。他にも、茶道用や観賞用に焼き上げられた、見た目のきれいな石畳の炭(すみ)や、蕎麦(そば)も特産品のようですね。

私も一度花見に来たことがありますが、しだれ桜も有名ですね。

水車まつりの会場は石畳清流園という場所です。

清流園は普段は車10台が停められる駐車場がありますが、水車まつりの開催中は直接清流園へ車で入れないため、シャトルバスに乗り直す必要があります。

バスの停留所には当然イスなんてありませんし、崖(がけ)に面するため、娘達が落ちやしないかひやひやしながらバスを待ちます(;^_^A。

シャトルバスの停留所。当然イスなどない。

バスを待つこと数分ほどです。往復距離が短いのでバスはすぐに来ます。しかし・・・

バスが入れるのもシャトルバス停留所から150メートルだけで、山道を歩きます(^o^;)。といっても距離にして数百メートルほどですね。

緑色の若いどんぐりを持つ息子。

道中、木の上から何か落ちてきたと思ったら緑のどんぐりでした。道端にはどんぐりがたくさん転がっています。さすが山奥ですね😁。石畳地区はものすごく豊かな自然に囲まれた山村なのです。

会場への道中にある、使われていない山小屋。

石畳清流園とは

バスを降りて歩くこと約5分。会場の石畳清流園は想像を超えるたくさんの人であふれていました!

間違いなく、石畳の人口を越える人の集まりです!石畳の住民の方々が総参加し、そこに私たちのような観光客が加わったような感じです。

昭和30年代までこの辺りには30基を超える水車が回っていたようで、水車を復元して昔の懐かしい風景を現代(未来)へ残そうと、公園に整備されたのが石畳清流園です。

石畳清流園の石碑には「美の里 石畳を未来へ」と彫刻があります。

「美の里 石畳を未来へ」と刻まれた看板。

引き換え券はお早めに。人気の蕎麦やおでんは売り切れ必至

着いた頃には時刻はお昼前になっていたので、インフォメーション?でバザーの引き換え券が売っているので購入しようとしましたが…。

おでんが美味しいとの情報を得ていたのですが、おでんの引換券は残念ながらすでに完売していました…。まだお昼前なのに…。

水車の力でひいた特産品の蕎麦(そば)も美味しいと聞いていたので行ってみると・・・。長蛇の列で、お腹も空いていたので待ちきれないと蕎麦もあきらめました。

どうやら、地元の人達も引き換え券を購入しおでんと蕎麦に並んでいるようです。

おでんや蕎麦は大人気、食べたいなら午前中(なるべく早く)に並ぶ!
結局、インフォメーションの人のすすめでアメノウオ(アマゴ)とおにぎりの引き換え券を購入。
アメノウオが焼けるのを待つ息子と娘。
アメノウオも例外なく長蛇の列で、20分は軽く待ちました!保育園児たちがじっとアメノウオが焼きあがるのを待っていられるわけもなく、その間、自由に動き回って見守るのも大変です(;^ω^)。

特産品の水車米に出会う

すすめられるままに買ったおにぎりの引き換え券でしたが、なんと、このおにぎりは水車の力で精米しているそうです!

自然のエネルギーを用いた精米方法は、熱による変質がない美味しいお米になるとのこと。

確かに、コイン精米機で精米したあとはお米が熱をもっています。お米が汗をかくのでよく乾燥させないと虫もつきやすくなりますね!

この水車による自然の力で精米したお米は、水車米という石畳の特産品だそうです。

これは味に期待が持てる!と胸を踊らせながら、早速、引き換え券を持っておにぎりと交換に行きました。

ちょうど炊き上がる前だったので待つこと約10分。(やっぱり売り切れてて、ご飯が炊けるのを待つ長蛇の列(^^;)

炊き上がった水車米を地元住人の主婦?の方々が「にぎる人」「竹の皮に包む人」「縛る人」というように流れるように動き、あっという間におにぎりを待つ人達の手に(*´∀`*)。

笑顔と「すみませんお待たせしました」と気持ちのよい言葉をかけていただき、わたしの手にも水車米のおにぎりが‼️竹の皮に包まれているだけで美味しそうですね!熱々です!

炊き立ての水車米のおにぎり。竹の皮に包まれている。

竹の皮=タケノコの皮です。殺菌防腐作用があり、丈夫。また、通気性もあるため炊き立てのおにぎりを包んでも露吹きがありません。(弁当箱のフタを開けると裏についている結露)

竹の皮を皿の代わりにしてアメノウオをいただく。

焼鳥も買って少し早い昼食をいただきます。こちらも竹を割って器にしているところが山のお祭り、「水車まつり」の特徴ですね!風情あり、非日常を楽しめます!

竹を器にして盛り付けられた焼き鳥。田舎ならでは。

やっぱり炊きたての水車米おにぎりは美味しかったです😋!一緒に入っていた奈良漬けも美味しい!

昼食を食べている間、ステージでは地元の太鼓演奏がありました。

石畳の水車

麓から流れてくる川の水流によって回る水車。

昼食を終えたあとは、水車小屋へ。山の麓(ふもと)から流れてくる川の水によって水車が回っています。水車のそばには、水車復興への思いが綴られた「水車事始め」の看板がありました。

この水車は、平成元年に地元住人の方達で結成された「石畳を思う会」が、石畳の農村風景のシンボルである水車小屋を復興しようとポケットマネーを出しあって建てられたそうです。

60年前(昭和30年代)まではこの辺りにはたくさんの水車が回っていたのを思うと感慨深いですね。

「水車事始め」と記され、水車復興への思いが綴られた看板。

再建された藁葺(わらぶき)屋根の水車小屋の前にはアメノウオの釣り堀があり、アメノウオ釣りに親子で参加している方もちらほら見かけました。もちろん、釣ったあとは炭火で焼いてもらうことができます!

藁葺屋根の小屋に再建された水車。水車の前ではアメノウオ釣りが行われている。

豊かな自然を活かした遊びや特産品の販売も

会場では特産品の野菜の販売や、地元の石畳小学校の児童達が作ったうぐいす笛やヘアクリップ等の販売もありました。

また、豊かな自然を活かした田舎ならではの遊びもあります。会場に設けられた「遊びの広場」では宝さがしや澤かに釣りも行われています。

竹滑り

竹をつなぎ合わせた滑り台。竹滑り。

手作りの竹滑りコーナーでは、トロッコのような乗り物に乗って、距離にして数十メートルほどの緩やかな傾斜を滑り降りることができます。

水車まつりの運営の方が待機していて、安全に運行してくれます。もちろん大人も乗ることができます。

宝さがし

宝さがしでは、切り開かれた森林の一区画を囲って、木陰や草木の間に隠された宝(竹)を探し出します。

宝は1人1個だけ手にすることができ、宝を見つけた子どもはオモチャと交換してもらうことができました。

こちらは小学生までが対象でした。皆、わりと簡単に宝を見つけていました!

澤カニ釣り

澤カニ釣りをしている娘と息子。緑のバケツにはカメがいる。

餌のスルメを使ってカニを釣ります。キャッチ&リリースで何度でもチャレンジすることができますが、意外とカニは釣れません(;^ω^)。こつは「じっと待つ」ですね!結局、息子は一匹も釣れず。

写真の緑のバケツには亀が入っており、カニと一緒に地元の方が捕まえたそうです。自然の豊かさを感じました( 。゚Д゚。)!

クリスマスリース作り

妻と娘が作ったクリスマスリース。

グルーガンを使ってクリスマスリースを作れるコーナーもあり、妻と娘が参加しました。クリスマスリース作りを始め、ここに書いている遊びは全て無料で体験することができます。

ちょうど肌寒い時期であり、山の標高もあるためさらに寒く、溶かしたグルースティックがすぐに冷えてしまいます(;^_^A。悪戦苦闘の末に完成しましたがなかなかの出来です⁉️

こども達が夢中になって遊んでいるのを木陰で待っていると身体が冷えたので、石畳栗が入った暖かい「ぜんざい」を食べて温まりました。

そうこうしていると最後の餅(もち)まきの時間が来たので、最後にお餅を拾って石畳水車まつりは終了です。

しかし、会場に着いたときから閉会式まで、ずーっと会場を盛り上げてアナウンスされている男性がいましたが、トーク力に脱帽です(^^ゞ。

まとめ

  • 豊かな自然とそれを利用した遊びができるのが魅力です!やっぱり子どもには自然の中で遊び、いろんなことを学んでほしいですね!
  • 蕎麦やおでんが食べられなかったのは残念です。もし、石畳水車まつりに行かれる方は早めに行って、早めに引換券を購入するほうが良いですね!
  • やっぱり自然のエネルギーで精米された、「水車米のおにぎり」は美味しかった
  • 会場までは車で行けません。会場についても段差があったり、幅の狭い渡し板の上を歩かないといけない場所もあります。車いすやベビーカーを使われる方は不便に感じるかもしれません。

石畳を思う会の皆さま、石畳小学校の皆さま、運営に参加されたPTAや地元の方々、おつかれさまでした(__)。

ひょっとすると、人口が少ない石畳に想像以上の人がやって来たので、食べ物の供給が追い付かなかったのかもしれませんね!もし今度水車まつりに行くことがあれば、絶対に「石畳蕎麦」を食べるぞ!

石畳の豊かな自然と立派な水車に心癒され、「水車米」という素晴らしい特産品を発見できたお祭りでした!

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